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City Heliport 第40号(2004年9月21日)より

旅客輸送分科会
「パッセンジャートランスポートについて」


旅客輸送分科会リーダー
三井物産エアロスペース株式会社 営業技術支援室長 大津 敏

今年7月アメリカより小型のロケット機による大気圏外飛行のニュースが飛び込んできました。民間のプロジェクトとして62マイル 100kmの高空で3分30秒程の無重力状態を体感出来ました。21世紀が始まったばかりで新しいトランスポートプロジェクト進められようとしています。

ヘリコプターについてはS-92, EH-101などの大型機がこれから仕事につこうとしています。又、チルトローター機BA609も型式証明取得に向けて試験飛行が続行されています。21世紀の空はヘリコプター、チルトローター、飛行機によりタイムリーで安全なパッセンジャートランスポートが期待出来ます。

現在の所日本においてはヘリコプターの定期便としてアイランドシャトルが東京都伊豆七島方面で活躍中です。船に代わる移動手段として定着しつつあります。

しかしながら限られた便数、手荷物制限、天候の制約などにより利用者に不便をかける事もあります。

ヘリコプターを便利で安全な乗り物として誰にも認識してもうらうにはまだ多少の時間が必要かもしれません。

便利となれば利用者の近くにアクセスポイントがあること、つまりヘリポート又はエアポートが身近にあることになりますが、エアポートの位置は大体郊外の広い場所を必要とします。一方ヘリコプターを便利に使用するためにはヘリポートの整備が必要となるが東京を例にとれば東京ヘリポートの他には常時使用が出来るものが少ないし東京ヘリポートもアクセスの面ではエアポートと大差がない。便利に使用するためには都心部に屋上ヘリポートが数ヶ所必要となるでしょう。又屋上ヘリポートへのアクセスも便利なものでなければならないでしょう。近年のヘリコプター製造基準によれば安全性に関する基準は特に厳しくなっており機体の安全性確保は難しいことではないでしょう。むしろ運航に関する安全性の向上を計ってゆくべきと思われる。ヘリポートへの進入、着陸、離陸、エアルートへのスムーズな接続、天候に左右されないIFR方式の導入、ヘリコプターの騒音が極力減らせるルート、高度の設定、パイロット、メカニックの定期的なトレーニングの実施等により運航面の安心感を誰もが持てるようにすべきである。都心の移動にタクシーが便利なように町中のヘリポートのサインが見えるところへ行くと屋上に出て少し待てばヘリコプターが飛んできて希望の場所に移動出来る。パッセンジャートランスポートによる本格的なヘリコプターの利用を日本ですすめるには更なる努力が必要でしょう。

これからの旅客輸送分科会のプロジェクト

1) 都心ヘリポートの利用について六本木森ビル屋上ヘリポート運用再開に向けて問題点の検討、関係機関との調整をヘリポート分科会、貨物輸送分科会と協力しながら進める。実験運航、デモンストレーションフライトを森ビル了解のもとで実施し、ヘリポートの必要性をアピールする。

2) 新しく建設される空港にヘリポートの設置を要請し、パッセンジャートランスポートがエアラインとリンクされやすい環境を作ってゆく。又ヘリコプターを利用する地域の名古屋地区では検討をすすめる。中部国際空港、現在ランウェイサイド北、南にヘリスポットが計画されているが、よりパッセンジャートランスポートに便利な場所に設置を要望する。

神戸地区ではターミナルビルの建設が始まるところなので、パッセンジャートランスポートに必要な施設の計画を要請し、ヘリコプター、エアラインとのリンクの可能性を検討してゆく。

旅客輸送が必要な環境整備のために各分科会と協力して作業をしてゆきます。


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